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直売所の醍醐味、「葉付き」野菜

2020年11月25日

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大根、かぶ、人参…

共通点はなんでしょう?(筆者の主観です)





それは、葉っぱも魅力的なのに、なかなか市場流通しないこと。
大根やかぶはもともとアブラナ科。
葉っぱにこそ緑黄色野菜が持つ栄養がたっぷり含まれます。
では、なぜ、「葉付き」で流通する事が少ないのでしょうか?

3つくらい理由がありそうです。

まず、葉っぱがついていると運びにくいことです。例えば、葉付き大根も全く流通しないわけではありませんが、葉付きだと入れる段ボールが長くなってしまいます。そうすると、持ち運びに不便なうえ、車のスペースもとってしまいます。結果、流通効率が悪いのです。

次に、鮮度管理が難しくなることです。葉っぱ自体の鮮度管理が必要になる(葉っぱのほうが鮮度劣化が早い)うえ、葉付きだと葉っぱが本体から水分などをとってしまうので、本体の劣化も早まります。余談ですが、直売所では葉付き大根を購入いただいた際に、必ず葉っぱを切る提案をします。そのほうが本体が長持ちするからです。

最後に、農家の手間が増えることです。これは特に人参に言えることで、葉っぱを切った後であれば機械でまとめて洗うことができますが、葉っぱ付きだと機械に入れてまとめて洗うことはできませんので、手間が増えます。大根やかぶでも、程度の差こそあれど同じことが言えそうです。

このように見てみると確かに効率は良くないですね。
でも、葉っぱも買いたい!というお客様が多いのも確かです。

そして、直売所は流通の距離が短いこと、農家さんとお客様の距離が近いので農家さんも面倒でも手間をかけてくれやすいことから、直売所では積極的に葉付きで販売できています。

ということで、直売所の魅力の1つは葉付き大根や葉付き人参が並ぶこと。
ぜひ、葉っぱもおいしく食べてくださいね!

text:Yusuke Shibuya

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