東京で育つ、色とりどりのフルーツ。
今回は、立川市で果樹園を営む高橋尚寛さんを先生農家に迎えて、旬のぶどうの収穫体験を開催しました。

もともとは、野菜や植木を育てていた高橋園。
果樹に取り組み始めたのは、尚寛さんが受け継いでからということです。ブルーベリー栽培に始まった高橋果樹園の圃場では今、今回テーマであるぶどうの他に、桃、イチジク、柿、キウイフルーツ、梨など種類豊富な果物が栽培されています。

ぶどうのハウスに入ると、大人も子どももみんな大歓声！「わ〜！」「あ、おおきなぶどういたよ！」と楽しい声があちらこちらから聞こえてきていました♪
まず初めに、高橋さんから、ぶどうの品種や栽培の方法についてお話を伺います。
900平米あるこのハウスで育つのは、シャインマスカット、藤稔（ふじみのり）、ピオーネ、クイーンニーナの4種類。
栽培の過程では、葉がよく光合成しやすいように葉の枚数を調整していることや、放っておくと粒がつきすぎて割れてしまったり房が重くなり木を痛めてしまうため「摘粒（てきりゅう）」という工程がとても大切であることなどを知りました。
今回収穫を体験するのは、甘さが強く皮ごと食べられて人気のシャインマスカットに加えて、藤稔・ピオーネ・クイーンニーナの中からご家庭ごとに好きな品種を1つ選んでもらいました。
おいしい房の選び方も教わり、みんな真剣な表情で今日持って帰るぶどうを選んで丁寧にハサミで収穫していきます！
収穫時期により、味の乗り方は品種によって様々。ちょうどこの日は「この赤いクイーンニーナが、一番甘さを感じるかもしれません」と高橋さんに教わったことや品種自体の珍しさもあって、クイーンニーナが一番人気だったかな？^^

収穫を終えると、家族で協力しながら房から粒を外して持ち帰るためのパックに移し替えていきます。
普段高橋さんが出荷する際は房ごとキャップ（ぶどうを守るためのネット）に包み丸ごと出荷されますが、稀に粒を選別してこのようにパックで出すこともあるそうで、今日はそちらを体験。
房を分けながら、そのままパクリ！と食べるみんな。「おいしいー」「あまーい！」という声で賑わいます♪
また、今日だけの特別？品種を混ぜて色とりどりにパックに詰める子ども達もたくさん！シャインマスカットの鮮やかなグリーンと、赤や紫色のコントラストが綺麗で、仕上がりに満足げな表情でした♪
これまでにぶどう狩りをしたことのあるご家族も、初めてというご家族も、東京でのぶどう狩り、存分に楽しんでいただけたのではないかと思います。

この日はせっかくなので、ぶどう狩りの前に圃場全体を歩いて見学させてもらいました。
立派な実がついている柿の木や、今年の3月に植えたばかりという梨の木まで。梨の木は「根圏制御栽培」という栽培方法を採用されており、初めて目にする栽培方法にみなさん驚かれていました。
次に並ぶイチジクのハウスでは、近づくだけでふわぁ〜っと甘くて芳醇な香りが。
ここでは、「イチジク」という名前の由来や、イチジクは実はお花の部分を食べているということ、また東京産は樹上で完熟したものが手に入るからおいしい（繊細なイチジクは長距離輸送には不向きな果物の一つなのです）など、いろいろなお話を聞かせていただきました。
子ども達に食べたことがあるか聞いてみると、まだ食べたことがない子がほとんど。そのまま生で食べるには、もしかしたら少し馴染みがないかもしれませんが、今回ハウスの中に入って観察したことをきっかけに、ぜひ食べてみてもらえると嬉しいです♪

8月の国分寺でのブルーベリー摘みに続いて、果物をテーマに開催した今回。
やっぱり、果物狩りって楽しいですよね。みなさんの笑顔がとても印象的な回となりました♪
ご参加いただいたみなさん、受け入れてくださった高橋さん、ありがとうございました！
また来年も、高橋果樹園においしいぶどうが実りますように。またここでお会いしましょう〜！