東京の畑では収穫期真っ只中を迎えた11月半ば。
今月の農いく！第三弾「親子で秋のさといも掘り！」が開催されました♪
今年3月に行われた日野市でのいちご狩り以来となる、午前・午後の2部制で行われた今回。国立市をはじめとする市部以外にも23区内からもたくさんの親子の皆さんにご参加いただき、賑やかな農いく！の一日となりました。
そんな当日の模様を少しレポートしていきたいと思います！

今回の先生農家さんは、国立市梨さとう園の園主・佐藤英明さん。
メインテーマは「さといも掘り」でしたが、実はこの日は他にも収穫した野菜がたーくさんありました。
紫カリフラワー、もものすけカブ、長ネギ、トウモロコシ！トウモロコシは、言わずもがな夏野菜ですが、今年少し時期をずらして作付けしまだ畑に残っていた分をご厚意で採らせていただきました♪

この日の集合場所は畑すぐ近くの公園。
気持ちの良い青空のもと、集合時間よりも早めに集まった子ども達は真っ先に遊具で遊び始め、開始前からリラックスした雰囲気が流れていました^^
その後畑へ移動すると、まずはさといもをテーマにした紙芝居『さといも ゆさゆさ（脚本・絵：土田 義晴）』をみんなで読みました。
可愛い動物達がおじいちゃんの掘ったさといもをいろいろな料理で楽しむ、というとても短いお話なのですが、最後の方で描かれるさといもの葉っぱが揺れる風景が、今みんなの目の前にあるさといも畑と同じ景色で、子ども達も周りを見渡しながら楽しんでいました♪

紙芝居が終わると、いよいよさといも掘りスタート！
先生農家の英明さんからさといもの掘り方をお手本で見せてもらうと、さといもが土から出てきた瞬間に大歓声が。
さといもがどんな風に土の中で育っているのか、知らないですよね〜。みんなのテンションは高まったまま、土を掘り掘り＆えいや！
親芋ー子芋ー孫芋と繋がったさといもを掘り起こすと、それぞれポキポキとむしりながら観察をしていきます。
「これが子芋かな？」「親芋、おっきい！」と家族で話す声があちらこちらから聞こえてきました。中には、少し傷んでいる孫芋を見つけた女の子が「これはたべられる？」と英明さんに聞きに来る場面も。「これはやめておこうね。土に放っていいよ。よく気がついたね」と褒められて、照れながらも嬉しそうな表情が印象的でした♪
さといもは大きな葉っぱも特徴のひとつ。収穫中も、芋よりも葉っぱが気になる子もちらほら（笑）。大事に持って帰ったご家族もいましたよ〜。その後が気になりますね♪

さといもの収穫を終えると、次は畑を移動して、紫カリフラワー、もものすけカブ、長ネギを収穫しました。
カリフラワーは刃物を使うので、一人ひとり英明さんについてもらいながら、カブと長ネギは採り方を教わってみんなだけで！
長ネギの収穫では、想像以上に「コツ」がいることを知った子ども達。周りの土を軽く掘って、ネギが折れないようにしっかり両手で持ったら真上に引っ張り上げます。折れないように集中して作業する中で、普段馴染み深い野菜の意外な面を知ることができたかな？

野菜の収穫体験以外にも、英明さんの土づくりへのこだわりや堆肥の説明を聞いたり、色々な野菜の種を見せてもらってそれぞれ大きさや色が全然違うことを教わったり、農具を実際に動かして見せてもらったり。
普段から地域の様々な活動を受け入れている英明さんだからこそ、今回も参加された子ども達や親御さんに、東京の農業をいろいろな視点からお届けしてくださいました。
もしかしたら少し難しいお話もあったかもしれないけれど、この日見たたくさんの野菜が育つ畑の風景や土にたっぷりと触れた感触とともに、東京の農業を支える農家さんの存在を少しでも身近に感じてもらえていたら嬉しいです。

英明さん、ご参加くださったみなさん、ありがとうございました！
また季節ごと様々に姿を変える東京の畑でお会いできますように♪