今年度、合計4本の企画でお届けしてきた農いく!シリーズ体験。
すでに終了した立川での「親子でさつまいもをそだてよう!」、国分寺での「親子で落花生をそだてよう!」、三鷹での「親子で秋じゃがいもをそだてよう!」に続いて、ついに「親子でだいずをそだてておみそをつくろう!」も最終回を迎えることができました。
今年度のシリーズ体験の中で、唯一全四回のプログラムでお届けした本企画(他の3つは全三回でした)。
これまで、7月に大豆の種をまき、9月に枝豆で収穫&試食、10月に収穫&豆取り作業を行ってきて、今回最終回では活動の集大成として「味噌づくり」を体験しました!
これまでは畑や農家さんの作業場で活動してきましたが、今回味噌づくりの会場となったのは、先生農家の三田さんご夫妻で運営されている「やさいと喫茶 MOROGORO」というカフェ。
全11組のご家族が、午前の部と午後の部に分かれてゆったりと活動したこの日。
最終回もお写真と共に、当日の模様をレポートしたいと思います♪
(「やさいと喫茶 MOROGORO」では、毎日三田さんの畑でとれた新鮮なお野菜が種類豊富に並びます)
(店内もとても温もりに溢れた空間で、毎年ここで子どもたちとお味噌を仕込めるのが一年の締めくくりの密かな楽しみ。開催日はクリスマス間近ということもあり、可愛らしいサンタも発見…♪)
一歩お店に入ると、キッチンからは、三田さんと三田さんの奥様・栄美さんが前日から仕込みをしてくださっていた大豆の良い香りが。
スタッフも一緒に、大豆や塩をご家庭ごとの分量に分けていきます。
(早めに着いたご家族は、今日使う食材を見たり、スタッフとおしゃべりしたり、)
(エプロンと三角巾を身につけて、とっても可愛らしかったなあ〜。準備万端だね!)
この日はまず、絵本『まんまるダイズ みそづくり(ミノオカ リョウスケ作)』をみんなで読みました。
大豆の栽培からお味噌の作り方が、優しいイラストで丁寧に描かれていて、今回の農いく!にぴったりの絵本なのですが、この絵本、実は7月に行われた第一回の冒頭でも読んだもの。
その時には「これから半年間どんな活動をしていくのか」をイメージしてもらえたらと思って読んでいましたが、最終回は反対に、これまでの活動を通して実際に体験したことを振り返ったり、これからやるお味噌づくりの工程を想像できれば良いなあと思って読んでいました^^
みんな真剣な表情で聞きながら、「なつには、えだまめたべたよね!」と言ってくれる子もいたり、ほっこりする時間でしたね。
絵本には、味噌づくりに必要な材料がすべて出てくるので、絵本を読んだらそのまま今日使う食材の紹介もしました♪
生の「こうじ」を見るのは初めての子も多かったかな?
(今年も昨年同様、こうじは町田市「井上糀店」さんの米こうじを、お塩は長崎県「塩炊き屋」さんの海の子釜炊き塩を使わせていただきました。どちらも、しゅんかしゅんかで大人気のシリーズ♪)
絵本と食材の紹介が終わると、いよいよご家族ごとテーブルに分かれてお味噌づくりスタートです!
まずは、「大豆を潰す」作業から。栄美さんがご家庭ごとに、茹でたてホカホカの大豆を袋に入れて配ってくれました。
大豆を潰す作業は、絵本ではすり鉢でギコギコとやる風景が紹介されていましたが、この日はちいさな子どもたちでもかんたんにできるよう、みんなの「手」で潰していきます。
たっぷり水を吸って茹でることで大きくおいしそうに膨らんだ大豆。たまに「あちち!」と言いながら、家族で協力して丁寧に豆を小さく潰していきました♪
(茹でたばかりの大豆。袋の上から触るとじーんわり温かくて、冬の寒さでかじかんだ手が癒されます…^^)
(いい感じ、いい感じ♪)
さて、大豆をしっかりと潰せたら、お次はこうじと塩の出番。
大豆と同じ分量(茹でる前)の500gの米こうじと、200gの塩を丁寧に優しく混ぜ合わせていきます。
みんな元気よく混ぜてくれるので、ボウルからサラサラ〜と飛んでいく姿もありつつ(笑)、大事に大事に混ぜ合わせることができました。
混ぜながら、「こうじ、いいかおりがするよ」と教えてくれた子も。手でふんわり混ぜるごとに、フワ〜っと香りましたね^^
「なんかきもちいいね」と言う子もいて、特別な道具を使わずにすべて自分の手で感触を楽しみながら体験できるのも、お味噌づくりの醍醐味だなあと感じられました。
(上手に混ぜ混ぜ♪おばあちゃんと一緒に味噌づくりもとってもいい体験ですね)
こうじと塩が混ぜ合わせられたら、ここへさっき潰したばかりの大豆を投入!
大豆、こうじ、塩をさらにこねこねと混ぜていきます。
なるべく分離しないよう、ここもしっかりと丁寧に。大豆とこうじと塩がよ〜く混ざったかな??
(さあ、がんばってこねるぞ〜)
(こねこね〜こねこね〜。案外力がいるかも!?)
しっかりこねられたら、いよいよ、味噌玉を作って仕込み用のパウチ袋に詰めていく作業です。
ここで一番大事なのは、「空気を抜きながら詰める」こと。中に空気が入ってしまうと、そこからカビやすくなったり傷みやすくなったりしてしまうのですね。
公園の砂場でやる「泥団子」を作る要領で、子どもたちが両手でお味噌を包み込み、ギュッギュッとしっかり味噌玉を作って入れていきます!子どもたちが入れたら、その都度お母さんやお父さんが上から潰して丁寧に平らにならす。家族一緒に協力しながら、素晴らしい連携プレイ♪
ここでも、超スピードで味噌玉を作る子もいれば、ゆっくりと大事に作る子もいて、それぞれの素敵な個性が現れる瞬間。
思い思いに、「ぼく・わたしのおみそ」の仕上げを楽しみました^^
(味噌玉づくりは子どもたちの方が一枚上手?楽しいね〜)
全部詰め終わったら、最後の仕上げに表面に薄く塩を振っていきます。これも、表面のカビ防止のため。
ここまで終わったら、あとは中になるべく空気が入らないようギュッと上を密封。
味噌がたっぷり入った袋に、今日の日付とみんなのお名前を書いて、今回使ったこうじのシールを貼ったら完成です♪
ここからみんなのお家で約半年〜一年ほど寝かせていきます。ドキドキ、ワクワクですね〜^^どんな味のお味噌になるのか、お楽しみに!
(午前の部、午後の部、どちらもおつかれさまでした♪)
最後は、先生農家の三田さんから参加者の皆さんへご挨拶をいただきました。
(これは三田さんが昨年仕込んだお味噌。今日みんなが仕込んだお味噌との色や香りの違いが明らかでしたね)
そしてこの日は三田さん家からお土産も。それは、みんなで種まきしてこれまで育ててきた大豆!
今年はたっぷりととれて、味噌用に仕込んでもなお余るほどだったとのことで、記念に小袋にしてお渡しすることができました。
お家でお料理に使っても良いし、お家でまた蒔いてみるのも良いかも…!?
7月から12月にかけておよそ半年間、大豆の栽培から味噌づくりまでを行いました。
先生農家の三田さんご夫妻とは、昨年に続き今年で二年目の活動となりましたが、栽培の中でも毎年違う発見や気づきがあったり、参加するご家族や子どもたちが変わればまたそれぞれにおもしろさがあるなあと感じられました^^
全部で四回の活動でしたが、ご家族みなさんで毎回元気にご参加いただき感謝の気持ちでいっぱいです。
やっぱりお味噌づくりは盛り上がりますね♪(これからも毎年やれたら良いなぁと、密かに思っております!)
ご参加いただいたみなさん、半年間お世話になった三田さん、ありがとうございました!
みんなのお味噌が、おいしく出来上がりますように。来年を楽しみに待ちましょう〜♪
text:Megumi Maruyama