今年度、合計3本の企画でお届けしてきた農いく!シリーズ体験。
すでに終了した立川での「親子でさつまいもをそだてよう!」、国立での「親子でさといもをそだてよう!」に続いて、2022年末にはついに「親子でだいずをそだてておみそをつくろう!」も最終回を迎えることができました。
これまで、6月の第一回からさまざまな活動を通じて大豆や旬の野菜に触れてきたみんなで、今回の最終回では活動の集大成として「味噌づくり」を体験しました!
これまでは畑や農家さんの作業場で活動してきましたが、今回味噌づくりの会場となったのは、先生農家の三田さんご夫妻で運営されている「やさいと喫茶 MOROGORO」というカフェ。
全12組のご家族が、午前の部と午後の部に分かれてゆったりと活動したこの日。
最終回もお写真と共に、当日の模様をレポートしたいと思います♪
(「やさいと喫茶 MOROGORO」では、毎日三田さんの畑でとれた新鮮なお野菜が種類豊富に並びます)
(店内もとても温もりに溢れた空間で、毎年ここで子どもたちとお味噌を仕込めるのが一年の締めくくりの密かな楽しみです)
一歩お店に入ると、キッチンからは、三田さんが前日から仕込みをしてくださっていた大豆の良い香りが。
ご家族ごとに豆の重さを計りながら分けてくださっていました。今回はおよそ1.8kgほどのお味噌が仕上がる予定で楽しみです♪
(早めに着いたご家族は、店内に置かれた絵本や『Newsletter』を読んだり、)
(エプロンと三角巾を身につけて、とっても可愛らしかったなあ〜。お母さんのエプロンを結んであげる子の姿も^^準備万端!)
この日はまず、絵本『まんまるダイズ みそづくり(ミノオカ リョウスケ作)』をみんなで読みました。
大豆の栽培からお味噌の作り方が、優しいイラストで丁寧に描かれていて、今回の農いく!にぴったりの絵本なのですが、この絵本、実は6月に行われた第一回の冒頭でも読んだもの。
その時には「これから半年間どんな活動をしていくのか」をイメージしてもらえたらと思って読んでいましたが、最終回は反対に、これまでの活動を通して実際に体験したことを振り返ったり、これからやるお味噌づくりの工程を想像できれば良いなあと思って読んでいました^^
「えほん、よんでもらったのおぼえてるよー!」とみんな真剣な表情。
絵本には、味噌づくりに必要な材料がすべて出てくるので、絵本を読んだらそのまま今日使う食材の紹介もしました♪
生の「こうじ」を見るのは初めての子も多かったかな?
(今年も昨年同様、こうじは町田市「井上糀店」さんの米こうじを使わせていただきました。しゅんかしゅんかで大人気のシリーズです♪)
絵本と食材の紹介が終わると、いよいよご家族ごとテーブルに分かれてお味噌づくりスタートです!
まずは、「大豆を潰す」作業から。三田さんがご家庭ごとに、茹でたてホカホカの大豆を袋に入れて配ってくれました。
大豆を潰す作業は、絵本ではすり鉢でギコギコとやる様子が紹介されていましたが、この日はちいさな子どもたちでもかんたんにできるよう、みんなの「手」で潰していきます。
たっぷり水を吸って茹でることで大きくおいしそうに膨らんだ大豆。たまに「あちち!」と言いながら、家族で協力して丁寧に豆を小さく潰していきました♪
(茹でたばかりの大豆。袋の上から触るとじーんわり温かくて、冬の寒さでかじかんだ手が癒されましたね…^^)
(さあ、潰して潰して♪どれくらい豆の形を残すかはご家族の好みで決められるのも手づくりの良さです)
(いい感じ!)
(潰した大豆をパクッとお味見してみる子も♪「おいしい〜」と思わず顔がほころびます^^)
さて、大豆をしっかりと潰せたら、お次はこうじと塩の出番。
大豆と同じ分量(茹でる前)の500gの米こうじと、200gの塩を丁寧に優しく混ぜ合わせていきます。
みんな元気よく混ぜてくれるので、ボウルからサラサラ〜と飛んでいく姿もありつつ(笑)、大事に大事に混ぜ合わせることができました。
混ぜながら、「こうじ、いいかおりがするよ」とみんなでかおりを感じてみました。手でふんわり混ぜるごとに、フワ〜っと香りましたね^^
大豆はもちろん、こうじや塩の感触もすべて自分の手だけで特別な道具を使わずに体感できるのも、お味噌づくりの醍醐味だなあと感じられました。
(塩が入ったボウルにこうじを開けて入れて…)
(優しくふんわりと混ぜ合わせます)
(米こうじ、どんなかおりかな?クンクン)
こうじと塩が混ぜ合わせられたら、ここへさっき潰したばかりの大豆を投入!
大豆、こうじ、塩をさらにこねこねと混ぜていきます。
これから均一に発酵が進んでいくように、バランスよく丁寧に混ぜ合わせるのが大切。
大豆とこうじと塩がよ〜く混ざったかな??
しっかりこねられたら、いよいよ、味噌玉を作って仕込み用のパウチ袋に詰めていく作業です。
ここで一番大事なのは、「空気を抜きながら詰める」こと。中に空気が入ってしまうと、そこからカビやすくなったり傷みやすくなったりしてしまうのですね。
公園の砂場でやる「泥団子」を作る要領で、子どもたちが両手でお味噌を包み込み、ギュッギュッとしっかり味噌玉を作って入れていきます!子どもたちが入れたら、その都度お母さんやお父さんが上から潰して丁寧に平らにならす。家族一緒に協力しながら、素晴らしい連携プレイ♪
ここでも、超スピードで味噌玉を作る子もいれば、ゆっくりと大事に作る子もいて、それぞれの素敵な個性が現れる瞬間。
思い思いに、「ぼく・わたしのおみそ」の仕上げを楽しみました^^
(こねこねしたら、味噌玉づくり♪小さなおててでもがんばるぞ〜)
(みんなとっても上手です!)
(家族で協力してがんばりました!)
(先生農家の三田さんも、優しくコツを教えてくれながら最後までみんなのサポートをしてくださいました^^)
全部詰め終わったら、表面のカビ防止のため仕上げに薄く塩を振って。
ここまで終わったら、あとは中になるべく空気が入らないようギュッと上を密封。
味噌がたっぷり入った袋に、今日の日付とみんなのお名前を書いて、今回使ったこうじのシールを貼ったら完成です♪
ここからみんなのお家で約半年〜一年ほど寝かせていきます。
ドキドキ、ワクワクですね〜^^どんな味のお味噌になるのか、お楽しみに!
(シールを貼って、お名前を書いて…)
(お味噌が完成〜♪記念に家族ごとに笑顔でパチリ)
(午前の部、午後の部、どちらもおつかれさまでした^^♪)
6月から12月にかけておよそ半年間、大豆の栽培から味噌づくりまでを行いました。
先生農家の三田さんとは一昨年・昨年に続き今年で三年目の活動となりましたが、今年も、栽培の中で違う発見や気づきがあったり、参加するご家族や子どもたちが変わればまたそれぞれにおもしろさがあるなあと感じられました^^
ご家族みなさんで毎回元気にご参加いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
やっぱりお味噌づくりは盛り上がりますね♪
ご参加いただいたみなさん、半年間お世話になった三田さん、ありがとうございました!
みんなのお味噌が、おいしく出来上がりますように。
これからじっくりと寝かせて来年の食べごろを楽しみに待ちましょう〜♪
text:Megumi Maruyama