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【ちびっこ農スクール 第1期三鷹校】第三回活動レポート♪

2022年8月19日

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今年から新たにスタートしている「ちびっこ農スクール」!
6月〜12月にかけて毎月親子で畑に通い、毎回違う「農家さんのお仕事」を体験中。
その過程で、少しずつ野菜の旬を理解したり、体感したり、日々の食の背景を想像する力を養う(その種をまく)ことがひとつの目標です。
今月6日(土)に開催された第三回ではどんな活動をしたでしょうか?今回もお写真とともにレポートしたいと思います♪
テーマは「わくわくワーク第二回&夏野菜の荷づくりに挑戦!」

集合時間が近づくと、続々とちびっこ農スクールに参加中のご家族が、先生農家の冨澤ファームさんの畑へ集まります!
受付では「ちびっこ農スクール ワークブック」を農家の冨澤さんに提出し、前回の学びや感想を読んでもらっています。
参加中の子どもたちは、年齢も幅広く、振り返りの内容も個性豊かでとっても素敵!
畑で見た野菜の絵を描いてくる子、枠いっぱいに一生懸命文章で書いてくる子、活動を通して気になった「?」を農家さんに聞いてくる子…など、それぞれの興味関心や好奇心が詰まったワークブック。
冨澤さんは、いつも一人ひとりの振り返りを丁寧に読んでくださって、「がんばったね!」の証にスタンプをペタン!
そんなやりとりも、このちびっこ農スクールが初めての試みです。

そして、第三回の前半部分は、このワークブックを使って、第一回に続き「わくわくワーク」を行いました!
この日の内容は「野菜の旬を学ぶ」をテーマに、こんなことに取り組んでみましたよ。
①「旬」ってなんだろう?自分の言葉で表現してみよう!
②春夏秋冬、季節ごとに旬の野菜の名前を当ててみよう!

まずは、「旬」の意味を考えてみるところから。
子どもたちは自分で考えたり、お父さんやお母さんと相談しながら考えて、答えを書いて発表してもらいました♪
「その野菜が一番おいしい時期のこと」という答えを出した子が多かったかな?大正解でしたね^^
子どもたちの発表を受けて、先生農家の冨澤さんに、あらためて説明を聞いてみました。
「おいしいのはもちろん、その野菜を育てるのに適していて、数もたくさんとれる時期のこと。あとは、野菜の栄養価は旬の時期に最も高くなるんだよ」と聞いた子どもたち。
「おいしさ」という味に関する答えが多く出た中、気候や収穫量との関係、また栄養のお話まで、少しイメージが膨らんだかな??

そのあとは、みんなでお野菜の名前当てクイズに挑戦!
ワークブックには、春・夏・秋・冬の季節ごとに、それぞれ5つずつ野菜の写真が載っています。これは全部、ここ冨澤ファームで毎年実際に育てられている野菜たち。(年間で30品目以上を栽培する冨澤ファームさん。ここに載せきれなかったお野菜もいろいろあります)
写真を見て、なんていうお野菜か名前を書いていきました♪
「トマト」、「キュウリ」、「大根」、「キャベツ」など定番の野菜は子どもたちもスラスラと。
一番難しかったのは、「春」のお野菜たちでしたね〜。多摩地域の伝統野菜「のらぼう菜」や、芽キャベツとケールの掛け合わせ「プチヴェール」などなど。
(のらぼう菜は、菜花の仲間ですが、苦味がなく甘みがあってとてもおいしい!冨澤さんは毎年たくさん栽培されているので、次の春にはぜひ食べてみてほしい野菜です♪)

スーパーには、全国から集められた野菜が並んでいるので、なかなか野菜ごとの旬を想像するのが難しいかもしれません。
これからも、自分たちが暮らす地域の旬を知り、「とれたて」で「おいしい」「栄養価の高い」野菜をたくさん食べられたら嬉しいですね^^!

わくわくワークを終えると、この日の後半戦に移ります。
これまで第一回と第二回では、畑に入りいろいろな野菜の収穫部分を体験してきましたが、第三回では、すでに農家さんが収穫してくれた野菜(ナス・ゴーヤ)が登場。
今回は、農家さんが野菜の収穫の後にどんなお仕事をしているのかを体験します!

(ツヤツヤで見るからにおいしそうなナスは、まさに旬)

最初はナスから。
「収穫の後には、①選別・仕分け→②袋づめという大事な作業があるよ」というお話に始まり、どう選別するのかを教えてもらいました!

大きさ、かたち、皮の表面、全体の色…いろいろな観点からチェックします。たまに、大きいキズがあったり、少し傷んでいたり、皮にツヤがなかったり、大きく曲がっていたり…。
農家さんは、一つひとつ見て選別しながら、いわゆる、A品・B品・C品(・販売不可品)と分けて、さらにおおよそサイズを揃えながら袋づめしていくのですね。
「A品は3本ずつ、B品は4本ずつ、袋に入れてね」という農家さんからのお願いを聞いたら、みんなもいざ挑戦です!


(5家族ずつ3グループに分かれて活動開始♪)


(冨澤さんが収穫してくれたナスはなんと合計60kg超え…でも、みんなで手分けしてやるとはやい!)

(たまにこんな子もいました^^。双子ちゃんかな?)

(農家さんの必需品「バッグシーラー」にも挑戦!袋づめしたら上の部分をガチャンと留めていきます)

(たーっぷりできた!初めてやるのに、みんなどんどん上達してとてもきれいに仕上げられましたよ♪)

もともとはナスの作業だけの予定だったのですが、みんながテキパキやれたおかげでまだ時間がありそう!ということで、最後にこちらも旬の野菜・ゴーヤも教われることに!

ゴーヤは、鮮やかな緑色が収穫適期。私たちが普段食べている緑色の状態は未熟果といいます。
ピーマンなども同じように未熟なうちに収穫して食べていますね。これが熟れると黄色くなっていくのです。
黄色くても食べられないわけではないですが、選別の段階では、緑色のものと仕分けていくことが必要。ということで、ゴーヤも色や曲がりなどを見ながら仕分けて、袋に入れていきます!
ここで登場したのが、カットされた牛乳パック。何に使うのかな〜?と不思議そうな表情の子どもたちに、「ゴーヤは表面の凸凹が引っかかって入れにくいから、牛乳パックで包んでから入れて、スポッと抜いてごらん」と冨澤さん。おもしろい一工夫ですね♪



(ゴーヤもたくさん。牛乳パックを使って入れるのも、みんな上手でした!)


(「みんな、ありがとう〜!」と笑顔の冨澤さん)

(ゴーヤもきれいに仕上げ!)

この日みんなが荷づくりを体験したナスとゴーヤは、もちろんこのまま、冨澤ファームの直売所で販売されます。
農家さんが大切に植えて育てて収穫して、ちびっこ農スクールの子どもたちが一生懸命選別と袋づめをした旬の野菜!
あれからたくさん売れたかな〜?気になりますね…^^♪
みんなにも頑張ったお礼に、荷づくりしたナスとゴーヤ、そしてとれたてキュウリのお土産もありました♪

今回の荷づくり体験では、意外とB品やC品とされてしまう野菜が多くあるということ、そしてどの野菜も、表にはなかなか見えない選別などの労力を経てからお店に並び私たちの手元に届いているのだということを、少しでも実際に体感してもらえていたら嬉しく思います。
秋には、自分たちで野菜を販売するマルシェを予定しているちびっこ農スクールの子どもたち。
これからもいろいろな体験や学びを重ねて、販売の時を迎えてくれたらいいなと願っています!
また9月、元気に畑で会いましょう〜♪

text:Megumi Maruyama

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