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【親子でさといもをそだてよう!2023】第一回活動レポート♪

2023年5月9日

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今年度も、農いく!の自産自消体験プログラムが始まりました♪
第一弾は、昨年度も好評いただいたプログラム「親子でさといもをそだてよう!」です。
国立市谷保・梨さとう園の園主である佐藤英明さんを先生農家さんにお迎えし、これからおよそ半年間に渡り活動していきます!
今年は昨年よりもご参加者数が少なめ…ではありますが、その分、アットホームに、たっぷりといろいろな体験や農家さんとの交流を楽しんでいただけそうな雰囲気^^
先月22日(土)に開催された記念すべき第一回の模様をお届けしたいと思います!

みんなが集まると、先生農家さんの英明さんから簡単な自己紹介。
英明さんのメインは、ずばり梨!毎年夏の時期になると、たくさんの梨の収穫〜出荷作業で大忙しです。
そんな中、露地の畑もいくつか持ち、年間通してさまざまな野菜も育てられています。
ということで、そんな英明さんが毎年手がけるさといもを中心に、毎回の活動では旬の野菜の収穫もお楽しみいただきますよ〜^^

まずはさといもがテーマの紙芝居からスタート。
『さといも ゆさゆさ(土田 義晴作)』には、可愛らしい動物たちが登場しながら、「おじいちゃん」が育てるさといもを味わったり、さといもの大きな葉っぱが揺れるのを楽しんだり、とほっこりする場面がたくさん出てきます。
今回、さといもを最初から育てるという体験に挑戦する子どもたちへ、畑で遊ぶことやさといもが育つ様子を少しでもイメージしてもらえたらいいなぁと思いながら読んでいました^^

紙芝居を終えると、さっそくメインのさといもの体験へと向かいます。
歩いてすぐのところに広がる露地の畑。すでに英明さんが今季のさといもの植え付けをしてあり、農いく!のためにちょうど一列分残しておいてくれました♪
せっかくなので、先に植え付けられているさといもの畑もみんなで観察。
長くとれるように少しずつ植える時期をずらしてあり、その時期によって、小さな芽が出ていたり、少し生長していたり…と比べるのがとてもおもしろかったですね!

実際にさといもの植え付けに挑戦する前に、まずは先生農家さんのお手本を見せてもらいました。

今回植えるのは、昨年英明さんが収穫した中から一部を次季の種いも用として保存しておいたもの。
品種は「東京土垂一号」という東京生まれのさといもです。
保存期間を経て、いもからは可愛らしい芽がピョコンと顔を出していますね。
また、植える場所には、なにやら黒いフィルムシートが敷いてありました。
これは「生分解マルチ」と呼ばれるもので、畑の温度や湿度を適度に保ってくれる役割があります。さらに、これはそのまま土に還る成分でできているので、ゴミにもならず、農家さんの作業効率も上がるという優れものだそうですよ^^
このマルチに開けられた穴一つひとつに、さといもの種いもを植えていきます。
土をスコップで掘り、ピョコンと出た芽を南向きにして置き、土をしっかり被せる。
比較的シンプルな作業で、小さな子どもたちの手でもすぐに慣れ楽しめていました♪


一列といっても、およそ種いも60個分くらいあり、スタッフも一緒になって手分けしながら植え付けていきました!
みんな、やればやるほど上達していき、最後は先生農家さんの目視チェック!「ばっちり、上手に植えられていますね」の一言にニッコリでした♪

初回のさといもの活動を終えると、お次は歩いてすぐの別の畑で、旬の野菜の収穫体験タイム〜!
この日は、古くから作られていて江戸東京野菜にも認定される「のらぼう菜」と、東京生まれの新品種「東京小町」という分けネギをとらせてもらえることに(この日は奇遇にも、東京にまつわるお野菜ばかり!)。
「のらぼう菜」は一般的なスーパーなどではほとんど見かけないと思いますが、多摩地域の直売所では2月〜3月にかけての人気者。英明さんは、他の農家さんと少し時期をずらして4月にも出荷できるよう、作付けされているのだそうです♪
菜花の仲間ですが、苦味はほとんどなく、特に茎の部分は甘みがありおいしいんですよ〜。
収穫中には、なんとその場で生でパクっ!と楽しむ子も多数(笑)!これには英明さんも驚いていました^^



(パクリっ!おいしいかな〜?^^)

のらぼう菜の後は、分けネギ「東京小町」が登場。

「普通の長ネギよりもびっしりと根っこが張っているから、お子さんだけでは難しいかも…」と英明さん。
ところが!みんな一生懸命ぐっと力を込めて抜いて収穫できていましたね〜♪
中には勢い余って尻もちをついちゃう姿も^^これも畑ならではの醍醐味??


(収穫した東京小町は、英明さんに一人ずつ包んでもらいました)

収穫体験も終えて、最後は畑を散策♪
そこでは、もうすぐ収穫期を迎えるソラマメがすくすく育っていたり、東京都オリジナルの露地いちご「東京おひさまベリー」の実が色づく時を待っていたり、九州で定番の葉野菜「かつお菜」は黄色い菜花を咲かせていたり…春らしい畑の様子を五感で感じることができました。

畑には、英明さん自慢の堆肥も!毎年、梨の木を剪定したときに出る枝を機械で細かく砕き、混ぜ込んでいるといいます。
絶賛発酵中の堆肥、スコップでかき混ぜてみると、モワモワ〜っと湯気が立ちこめます。「うわ〜!」と驚くみんな。
堆肥を手で触れてみると、ホカホカ温かくて、とってもいい気持ち。。
「お風呂みたいだね」「寝っ転がりたい…」なんて声も聞こえてきましたよ^^
そんな体験ができるのも、畑という場ならではですね。

ここまでで第一回の活動はお開き。
帰りの会では、英明さんから収穫した野菜の保存方法やおいしい食べ方のお話もありました♪
次回は7月!植え付けたさといもの葉っぱがどれくらい生長しているか、、乞うご期待!
その前には、ご自宅へ「農くる!」便(旬の野菜+お子さん向け野菜に関するお遊び教材のセット)もお届けします。
そちらもぜひお楽しみに〜^^

text:Megumi Maruyama

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