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高千穂大学起業家育成ゼミのみなさまの合宿プログラムを受け入れました

2022年9月28日

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実施から少し日が空いてしまいましたが、今月6日(火)に、高千穂大学の起業家育成ゼミのみなさんのゼミ合宿の一部プログラムを担当させていただきました。
「地域課題からビジネスを考える」というテーマのもと、一泊二日で多摩地域のいろいろな場所を巡られる中で、私たちエマリコくにたちは二日目の最終部分を担うことに。
ご依頼を受けてから、学生のみなさんには、どんな内容だと東京の農業について少しでも楽しく学び考えてもらえるのだろうと頭をめぐらし…
大きな流れとして、①農業の現場を知る(畑見学、農家さんのお話、農作業体験)→②エマリコくにたちの事業を知る(弊社代表による座学)→③流通=販売の現場を知る(直売所訪問 ※まちづくり立川様の「のーかるバザール」にて)といったプログラムに。

前半の畑プログラムでは、立川市・高橋果樹園の園主である高橋尚寛さんに講師をお願いいたしました!
東京ではとても貴重な果樹農家のお一人で、複数のスタッフを正規雇用しながら営農されているのが農園の大きな特徴のひとつ。
ちょうど高橋果樹園で育つ果物も収穫期を迎えたものが多くたいへんおいそがしい時期にもかかわらず、快く受け入れてくださいました!

普段農いく!では、幼児さん〜小学生を受け入れることばかりなので、どんな雰囲気になるのかなあと少しドキドキしていましたが、みなさん、農家さんのお話を真剣な表情で聞いたり、メモを取っている姿が印象的でした。


(果樹園の新たな取組み「根圏制御栽培法」でつくられる梨は、今年から本格的に収穫を迎えたばかり。)


(まだ青いがたわわに大きな実をつけている柿。高橋さんが都の品評会で最優秀賞に選ばれた「東京紅」も。)


(前を通ると甘く芳醇な香りが漂う、イチジク。あまり馴染みがないのか育つ姿に興味津々。)

畑の見学を終えると、ぶどうが育つ大きなハウスの中で、農家さんから日々のお仕事に関するさまざまなお話を。
本合宿のメインテーマ「地域課題からビジネスを考える」に絡めて、具体的に農家としての課題認識も赤裸々にお話いただきました。
天候と切っても切り離せない農業では、長い時間と労力をかけて育てたものが、台風や異常気象による影響で思うような収量にならないリスクがあったり、年間通して出荷できるものが無い時期の「売上」の立て方などなど…学生のみなさんも、真剣な表情で高橋さんのお話を聞いていました。
私たち消費者にできる最大の「応援」は、農家さんが育ててくれた果物や野菜を、おいしくいただくこと。
そして、その背景にある生産者のみなさんのお仕事やご苦労を少しでも想像するということなのかなあと思います。

そんなお話を聞いた後は、二つのグループに分かれて、実際に農作業の一部を体験!
一つのグループはぶどうの葉の剪定を、もう一つのグループは根圏制御栽培の梨「新高」の収穫を体験させてもらえることに。
聞くと、畑での作業を体験するのは初めてという人がほとんど!みなさん、高橋さんや農園のスタッフの方々にいろいろ質問しながら作業を楽しまれていました^^


(ぶどうの葉の剪定後。脇芽を見極めながら、長く連なった葉をカットしていきました。)


(梨のチームも高橋さんの説明をよく聞きながら大玉のものを選んで収穫しました。その場で買い取る方も!^^)

お土産に、高橋さんが収穫しておいてくださった完熟イチジクをいただいて、前半・畑でのプログラムはお開きに。

後半は、場所を立川市・RISURUホールへと移し、弊社エマリコくにたちの代表・菱沼による講義をお届けしました。
冒頭では、いただいたばかりのイチジクの試食も。
普段あまり食べることがないという方が多かったですが、「甘い!」「食感がおもしろい」と感想も聞こえてきました♪
講義では、都市農業の特徴や、都内に130軒の農家ネットワークを有する弊社が行う事業の紹介などを幅広くお話しました。

講義を終えると、最後は、まちづくり立川様が運営する直売所「のーかるバザール」を訪問しました!(弊社スタッフが店長・副店長として出向中)
今日お世話になった高橋さんの育てた果物を始めとする地元産の多種多様な農産物や、座学で聞いたこだわりのPOPが並ぶ店頭を実際に見学していただきました。
世界最小とも言われる「マイクロナス(立川市・あやさや農園さん)」を見つけた方からは、「これは一体どう食べるんですか…?」という質問も。一般的なスーパーではまず見かけないようなおもしろい野菜を育てる農家さんも東京にはたくさんいらっしゃいますね^^

短時間に、場所の移動を含めいろいろな体験を盛り込んだため、なかなか情報の整理や咀嚼がたいへんな部分もあったかなあ…と反省もしましたが。。^^;
参加してくださった学生のみなさんや先生方に少しでもお楽しみいただけていたら嬉しく思います。
今回初めてとなった大学生の体験活動の受け入れは、スタッフにとっても非常に学びの多い機会となりました!
ご依頼いただいたグッドライフ多摩の青木様、この度は良いご縁をありがとうございました♪

text:Megumi Maruyama

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