今年トマトでJ-GAPを団体認証で取得。
趣味はバイクで、もっと若い頃にはレースにも参加していたほどです。
江戸時代の新田開発により畑が広がった、五日市街道。今の高円寺あたりから吉祥寺を通り、立川、あきる野まで続く街道です。
この五日市街道沿いには、その頃から農地を代々引き継ぐ農家さんがたくさんいますが、榎戸さんもその一人です。
どんな農家さん?
榎戸さんは就農して17年。
お祖父様、お父様は種豚のブリーダーとして農林水産大臣賞も受賞したことがあるとか。その後、TOKYO-Xにも取り組んでいたそうです。相続の問題があり、お祖父様が亡くなられたタイミングで野菜専業に転身。榎戸さんは10代後半の頃から農業に従事するようになりました。今は、ご両親、奥様と野菜を栽培しています。
取引先は、「しゅんかしゅんか」のほか、都心の高級スーパーや地元スーパーなど。春夏にはトマト、キュウリ、トウモロコシをメインに、秋冬には長ネギ、キャベツ、ブロッコリー、ほうれん草などを栽培しています。
私たちが取引をしている農家さんの中でも、とりわけ栽培技術が高く、常に向上心を持つ榎戸さん。
2019年には最新鋭のトマトハウスを建設、より多くのお客様においしいトマトを提供しようと、日々畑に向き合っています。今年は3月から7月までのハウストマト栽培で15トンのトマトを出荷予定。来年はさらに効率を上げて、18トンを目指すそうです!
農園自慢のトマトについて
ファンがたくさんいる榎戸さんのトマト。ただ甘いだけでなく、香り、酸味、甘み、旨みのバランスが良いのがその特徴です。
おいしいトマトができるポイントは、大きく3つあります。
1つ目は、ズバリ品種。サカタ種苗の「麗夏(れいか)」を栽培しています。
その特徴は香りと酸味。榎戸さん曰く、甘みや旨みは栽培方法で補えるが、香りと酸味を出すことは、できないわけではないけれど難しいのだとか。そのため、一般的に食味の評判は良くないものの、香りが良く酸味もきちんとある麗夏を選んでいるということです。栽培技術に絶対的な自信があるからできる品種選択です。
2つ目は、丁寧な肥育管理。
榎戸さんは毎日トマトの茎や葉、実の状態を見ながら、水分量や肥料分を微調整します。
トマトの出荷時期は休みなく毎日ハウスに入りトマトの様子を見るとのことで、これは、「トマトの声を聴く」感覚だとか。その「声」に合わせて、その時に彼女ら(まるで恋人!)が必要な対応をしてあげていると言うのです。
榎戸さんのお話を聞きながらハウスにいると、本当にそんな気がしてくるから不思議!
3つ目は、収穫タイミングの徹底。
一般的な産地では、トマトは流通期間に赤くなるように、青い段階で収穫してしまいます。そうしなければ、流通の過程で傷んでしまうほか、店頭での棚持ちも悪くなるためです。
しかし、直売所での販売においては、その流通過程がかなり短いので、樹の上で完熟した状態で収穫が可能に。「樹上完熟」と呼ぶその収穫方法だと、甘み、旨みが違います。しかも、榎戸さんの場合は、購入後翌日くらいに一番おいしく食べられる状態をイメージしながら収穫するのだそう!
農家オススメの食べ方
このようにこだわりの詰まったトマト、おいしくないわけないですよね。
最後に、榎戸さんのオススメの食べ方を聞くと、「常温で丸かじりもいいし、果肉が崩れにくいからサンドウィッチにも良いですよ。旨みが強いので加熱してもおいしいです」とのこと。
ぜひ、いろいろな食べ方で楽しんでみてくださいね。