農いく!とは?

スタッフインタビュー
農いく!とは?

農いく!のコンセプト

―「都市農業に触れる最初の入口」になれたらいいね、
ってずっと言っていたし、今も言ってる

そんな背景を経て、エマリコで「農体験事業」という新しい事業が立ち上がったのですね。当時現場ではどんなことがあったのかや、お二人でどんなことをお話されていたのか、聞きたいです。

助成金を取るということのために、その申請において与えられた枠組みがあったから、ぼんやりとしていた考えが整理されたというのはありましたね。たとえば、子育て支援的な意味もあるよね、とか。

確かに、感じていたと思います。やっぱり始まりが、自分が参加者として行って子どもと楽しめたっていうのが原体験になっているから。これ、きっと他の子育て中の人も楽しいよね、みたいな感じ。その感覚と、エマリコが持っている100軒を超える農家さんとのおつきあいがうまくリンクできるんじゃないかなあって。それまでは、小売や飲食というお店の運営や卸を通じて「野菜を売る」ということのみでやってきたけれど、野菜を売る以外にも、農家さんと繋がっていることを生かしていろいろなことが、いろいろなところでできるし、いろいろな野菜でできるし、すごく可能性があるんじゃないかっていうところでしたね。それがそのままオリジナリティになりそうっていうことはずっと話していた気がします。

農いく!の「コンセプト」というと、どんなことになるのでしょう?ウェブサイトTOPに書いてある「東京の畑で、ワクワクする農体験を。」ですか?

それはあくまでキャッチコピーかな。ウェブサイトを作るときに決めたもので。

うん、後追いだね。

コンセプトというのか、最初の頃からよく言っているのは、とにかく間口を広くっていうのはあるかなあ。

そうですね。

間口を広くというと…?

例えば、こう、高いお金払って、限られた人だけでコアに参加するようなイベントよりも、最初のイメージは、ほんと、ワンコイン(500円)でじゃがいも掘りとかね。

実際にやってたからね。

近所の畑に、本当に気軽に遊び場の一つぐらいの感じで来れるような。たくさんの人、いろんな人に来てもらえるイベントにしようっていうことは言ってましたね。なんかこう、「都市農業に触れる最初の入口」になれたらいいね、ってずっと言っていたし、今も言ってる。

「都市農業に触れる最初の入口」というのは子どもにとってということ?

子どもにとっても、親にとっても。

今は、親にとってもそうかもしれないっていうことですね。

畑が近くにあっても、入れないしね。「ここに畑があるのは知っていたけど、どういう農家さんがいるのかとか、どうやって野菜を育てているかは知らなかった」とか、実際に農いく!をやってみて聞かれた声もある。中には、一回来てその農家さん自身に興味を持って、毎回そこで開催する際には来てくれるご家族とかも。

すごい。農家さんのファンができていくんですね。

そうそう、「この農家さんかっこいい!」みたいな感じに近いかなあ。

そういうの、すごくいいよね。理想的。

「農家さんがいる畑で開催する」っていうのはコンセプトの一つかもしれないですね。

確かに。農いく!のオリジナリティというかね。あくまでやりながら見えてきた面もあるよね、職業としての農家さんがいるっていうことに意味があるということは。最初からすごく自覚的であったわけじゃないし。社会科見学的な要素があるよねって後からわかってきた、かなあ。なんていうか、市民会の収穫体験とかと少し違うかもね、そこに運営側の意識があること自体が。職業としての農家を見せたいみたいな感覚だね。

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