春になり、セロリの入荷が始まりました。4月頭から1ヶ月だけ入る、春の味です。
とはいえ、セロリの旬は秋冬。寒さに弱いので、真冬にはこの辺りでは栽培が難しい野菜です。最近では、ほぼ1年中出回っていますが、これは産地や栽培の工夫によります。
まず、冬〜春の産地は静岡。ハウス栽培がメインと言われています。一方、夏から秋(初冬)までは長野。夏は涼しいところでなければ栽培が難しいのです。
ですので、春のセロリは東京ではあまり一般的でありません。ハウスを使って栽培しなければならない上、温度管理や灌水の管理がなかなか難しいから、やりたがる人がいないんですね。でも、春のセロリはアッサリと柔らかく仕上がる傾向にあり、生で食べたりするにはオススメです。
そして、私たちの直売所には府中市の古川さんが毎年春のセロリ を届けてくれます。品種はコーネル。セロリには2大品種、「コーネル」と「トップセラーがあります。トップセラーの方が緑が濃く、コーネルの方が黄緑がかっています。一般論では、コーネルの方が柔らかく香りも穏やか、トップセラーが味が濃いめでしっかりしているものが多いです。
ということで、春限定の爽やかな柔らかいセロリ、限定入荷中。年に一度は食べたい味です。
text:Yusuke Shibuya