農いく!とは?

スタッフインタビュー
農いく!とは?

今後の展望

―この街に住んでいてよかったと思えるひとつに、
農いく!が浮かんでくれたら嬉しい

最後に、今後の展開について聞かせてください!
ちょっと大きな話のようですが、農いく!を通じて、ゆくゆくはどんな社会になるといいと考えますか?

今悩んでいるやつですね〜。でも、僕はやっぱり、一番おもしろいのは今の農いく!がさらにすごく頻繁に行われているといいなと思いますね。単純に、今までやっていることが、さっきも言ったけど東京でなくてもニーズがあるんじゃないかとさえ思っている。要は、畑ってそんなに簡単に入れるものじゃないので、それは地方でも同じかなと。だから、まずは東京をより深掘りしながらゆくゆくは関東の他の県や、まったく違う地域にまで発展したらすごくおもしろい。畑が周りにあって、でも直接触れたことがない人がたくさんいる地域だったら、今の農いく!が開催されるだけでも十分意味があるんじゃないかなとすごく思います。毎週末、どこかで農いく!が行われているみたいな。いい状況なんじゃないかな。

そうですね。他にも、今の農いく!を発展させたものは何かやりたいですね。もう少し「学び」要素の強いものとか…。
でも、農いく!はやっぱりその場その場で自然発生するものを楽しむということは、今後どんな風に広がっていったとしても大事にしたいですね。
例えば学校の勉強とか、テストとか、資格を取るとか、わかりやすく「ゴール」が決まっているものに向かうこともそれはそれでおもしろさがあったり達成感みたいなものがその先に待っているわけなんだけど、今農いく!がやっていることはどちらかというとそれらとは真逆かなって。イベントごとに大テーマは決まっていて、そこにみんな集まっては来るけれど、いざイベントが始まるとやっぱり自然発生的なものがおもしろい。どんな野菜が出てきて、子どもたちがどういう表情をして、親御さんたちがどんな風に声がけをして…っていうのを見ていると、こういう場ってやっぱり少ない気がするなって思うから。
あとはなんだろう…例えば、徳島の子どもって、地元の名産を聞かれたら結構答えられる気がしません?「すだち!」って。

うん、多分答えられるよ。すだちぐらいはねえ。

でもほら、それが東京で生まれて東京で育つ子になるとどうかなって。

小松菜でしょ、みたいな?

(笑)多分言えないでしょ?小松菜って。言えるかなあ…?

(笑)言えないね。

やっぱり東京はいろいろなモノやサービスで溢れていて、逆に、東京ならではってじゃあなんだろう?って。それを体感するひとつのきっかけとして、東京で農いく!をやることの意味を考えたり。なんかこう、楽しみながら自然なかたちで自分が暮らしてる街のことを知る、というのは必要かなあって。それが、今の農いく!のままのかたちで実現できるのか、今後何か新しいかたちを見出していくのか。今やっていることを重ねた先にあったらいいな…と。結果、「東京は意外と畑があるんだね」って入口に戻ってくるかもしれないけれど(笑)

うんうん。それでいいのかもしれない。「子どもの頃行ったあの畑、気持ちよかったな」って思い出があるのと無いのとでは違う気がする。
こう、現場感覚をもって想像できる力は大事かなって。例えば、農薬を使うことはよくないって頭で思ってる、だけではなくて、実際の栽培の現場を見てやっぱりよくないよねと思うのか、これは仕方ないよねと思うのか、みたいなこと。現場感を持つには、東京のようにまちの中に畑があって、アクセスしやすいというのはすごく大きな意味がある。

本当ですね。私は、なんだろう…シンプルに、東京での子育てがより楽しくなる一助になれたらいいなっていうのがあります。いますでに農いく!に何度も遊びに来てくださっているご家族も少なくなくて、そういう人たちを見ていると、強く思います。例えば、「農いく!がよく開催される国分寺に住んでてラッキー!」みたいな。この街に住んでてよかったと思えるひとつに、農いく!が浮かんでくれたら嬉しいなあって。

そもそもなぜ農いく!ができるかっていうと、都市に農地があるからだもんね。そういう意味では、農家さん(の畑)を開くことが、私たちの役割みたいなところがあるよね。

まさに。嫌でなければ…(笑)農家さんにね、地域にどんどん畑を開いてほしい。イベント運営に関することは全て請け負うから、それを農家さんとしてはラッキーくらいに思ってもらえたら理想的ですね。

うん。きっかけ作りね。農家さんが自分だけで始めるというのは少し勇気がいるだろうから。農いく!をきっかけに、私たちもこれからもっと多くの農家さんと繋がっていきたいし。良いご縁が広がっていくといいよね。

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