今年の6月から半年間かけて行ってきた「農いく!」連続体験講座「めざせ!大豆の博士」。
今月20日(日)、ついに最終回を迎えることができました。
最終回となった今回のテーマは「じぶんだけの おみそを しこむ」!
これまで畑のお世話をしたり、枝豆を収穫して食べてみたり、収穫して乾燥させたり、さやからカラカラになった豆を取り出したり、と一生懸命育ててきた大豆を使って、みんなでお味噌を仕込みました。
そんな当日の様子をレポートしたいと思います!
味噌づくりでお世話になったのは、この連続体験講座の先生農家を担当してくださった国立市・三田高徳さんの奥様である三田栄美さん。栄美さんが店主を務める市内のカフェ「やさいと喫茶 MOROGORO」で開催することができました。
このお店では店内でのイートインの他に、店頭では三田さんが育てた野菜が日替わりで並びます。この日も、ブロッコリー、紫キャベツ、人参、みかんやゆずなどいろいろな野菜や果物が並んでいました^^
まずは、大豆栽培〜味噌づくりまでをテーマにした絵本『まんまるダイズみそづくり(ミノオカ リョウスケ作)』を読みました♪
この絵本、実は6月に開催された第一回で読んだのと同じもの。これからの活動のイメージを膨らませながら読んだ時と、これまでの活動を振り返りながら読んだ時、少しずつ子ども達にとっても感じ方が違うようでした。
絵本を読んだら、今日やる内容をみんなで確認。
この連続講座では、子ども達一人ひとりに「農いく!ノート」を渡しています。今回の活動ページも、参加者の女の子が代表してしっかりと読んでくれました♪
活動内容を読みあわせたら、いよいよ味噌づくりスタートです!
味噌づくりに使うのは、大豆、糀、塩。
大豆は、子ども達が収穫・乾燥させた黄大豆と、それだけでは量が足りなかったので三田さんが収穫してくださった青大豆の二つを使って二種類の味噌を仕込んでいきます。
(ちなみに、糀と塩は普段「しゅんかしゅんか」でも取り扱っているものをご用意♪糀は町田市・井上糀店の米こうじ、塩は長崎県産の釜炊き塩「海の子」です。)
味噌を仕込むためには、前日から大豆を水に浸しよく吸わせ、仕込む前にゆっくりじっくりと煮る工程が必要ですが、今回は栄美さんが子ども達のために準備してくださいました!
黄大豆と青大豆で少し茹で上がるのに時間差があったため、まず「大豆を潰すチーム」と「糀と塩を混ぜるチーム」に分かれて仕込み開始♪
大豆を潰す子ども達は、お父さん・お母さんと協力しながらホッカホカの大豆がたっぷり入った袋の上からよいしょよいしょと力を入れて潰していきます。
ここでは、事前に試作として練習済みの三田さん家のお子さんも一緒に参加♪「こうやるんだよ!」とみんなに教えてくれる姿はさながら「師匠」!参加者のみんなに「師匠、これでいいですか?」と聞かれて照れる笑顔がとってもかわいかったです^^♪
お次に、先に糀と塩を混ぜていたチームも、何やら楽しそうな声が聞こえてきます。
「なんか、おさけみたいなにおいがするよ!」という元気な声も。糀を混ぜ合わせることでフワ〜っといい香りに満たされていました♪
糀と塩を混ぜ終わると、ちょうど青大豆も茹で上がりました。
こちらもギュッギュッと一生懸命潰していきます。
茹でたてほやほやの豆をパクッとつまみ食いする子も♪
青大豆はたっぷりあったので、みんな集中しながら、たまに「つかれた…」なんて声も聞こえつつがんばりました!
さて、大豆を潰し終えたら、いよいよ大豆と糀と塩を全て混ぜ合わせていきます。
よ〜く混ざるようにボウルの中でこねこねこね…こね終わるといわゆる「味噌玉」を作っていきます。ギュッギュッギュッ。泥団子遊びを思い出しますね^^
こねたら、最後は袋に詰めていきます。
味噌は空気が入ってしまうとカビやすくなるため、味噌玉を入れたらギュギュッと力を入れてぴったり詰めていくのが大事。
みんな、おいしいお味噌ができるように…と真剣な表情が印象的でした。
こうして、黄大豆と青大豆、それぞれのお味噌のタネが完成!
それぞれ、自分たちが仕込んだお味噌を持って記念撮影しましたよ♪
この日の最後には、半年間参加したみんなへ修了証を授与しました。
途中、雨が降って畑での活動ができなかったり、思うように生育が進まなかったりと、いろいろなことがありました。
それでも、それら全部含めて「農業」の一部として体験・体感してもらえていたら嬉しいなぁと思います。
半年間という長い期間だったけれど、毎回みんな真剣な表情で参加してくれました。
そんな子ども達にとって、お味噌以外に記念になる何かが残せたらいいなぁと思って、一人ひとりに修了証を手渡しました。
(我が家の子も参加したのですが、今家のリビングに飾っています。見る度に思い出してほっこりとした気分になり、なかなかいい感じです。^^)
半年間参加してくれたみんな、そして、受け入れてくださった先生農家の三田高徳さん・栄美さん、本当にありがとうございました!
スタッフ一同、みんなと一緒にとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
来年また寒い季節になった頃、みんなのお家でおいしいお味噌ができあがりますように。その時には、また味の報告をし合えたりしたら嬉しいですね^^♪
半年間、おつかれさまでした!みんな、かっこいい「大豆の博士」!
text:Megumi Maruyama