ここに書くことは全部、聞いた話や推測なので、話半分で…
私たちの取引農家さんは多摩全域にいるのですが、国立の谷保地域、国分寺、立川、日野に特に集中しています。そして、その中でも五日市街道沿いにとりわけ多くの農家さんがいるのです。このあたりには大きな川がなく、あまり農業に向くように見えない場所です。ところが、江戸時代に玉川上水が築かれ、多くの分水が開削され、新田開発がすすめられたそうです。その詳細は、きちんと調べてまた書いてみたいな、と思います。
現在は、水道網も発達したうえ、農家さんによっては井戸で地下水を汲み上げている人もおり、農業用水が使われることは少ないようです。実際、埋められているものも多いです。なのですが、今でも農家さんのおうちの中に用水が流れていることも。なんだかグッとくるんです、これが。この写真は国分寺のとある農家さんの敷地内にある用水。雨が続いていることもあり、水がしっかり流れていました。農業が営まれているということは、こういう風景を残すことにもつながるのかな、なんて思います。
ちなみに、谷保地域は農業用水がまだまだ活用されており、清掃などの維持活動も行われています。そちらもいずれきちんと調べてご紹介したいと思います。
text:Yusuke Shibuya