私たちのお店がある東京では、「夏から秋にかけて」と「冬から春にかけて」の年に2回、野菜があまりとれない「端境期(はざかいき)」があります。
夏の端境期と私たちが考えているのが、8月のお盆過ぎから10月の上旬くらいまで。トマトやトウモロコシといった初夏の野菜はなくなり、葉物はまだ暑すぎるのでモロヘイヤなど一部の野菜しか栽培できず。ピーマンやししとう類は樹が疲れてくる上に暑すぎる場合には、野菜の状態もイマイチに。。定番野菜でしっかりとれるのはナス、オクラ、空芯菜など限られたものに。イチジクや梨といった果物がとれるので、オススメはこの辺りになります。
そんな時期のお店の救世主が、全国各地にいる取引農家さんたち。岐阜高山のトマト農家さんや淡路島の玉ねぎ農家さん、北海道の人参農家さんや長野のりんご農家さんなど、おいしい野菜や果物を各地から送ってくださる農家さんに支えられて、私たちの直売所は成り立っています。
こちらの写真は山梨の北杜市で自然栽培による農業を営む渡部さんの圃場。今年は訪問できていないので、以前のものになりますが、比較的標高が高い地域でトマトやインゲンを栽培していらっしゃいます。
渡部農場
渡部さんの畑ではおいしいトマトが最盛期。ぜひ店頭でお買い求めください!
野菜がとれていない時期があると実感できるのも直売所の醍醐味。そんなときに、栽培時期が「ずれる」地域でとれた野菜や果物を楽しむ。そうすることで、当たり前のようにスーパーでいろいろな野菜が手に入ることのありがたみが垣間見えたりすると良いな、と思っています。
text:Yusuke Shibuya